Shellman ロゴ
お問い合せ プライバシーポリシー サイトマップ メルマガ登録・解除 カート確認
TOP スペシャリスト オリジナルを語る 名品ギャラリー 今月の一本 掲載雑誌情報 イベントリポート オンラインショップ
スペシャリスト、シェルマンオリジナルを語る
   
   
アンドレア・アルティオリ氏
  (2006.10.18)
 
■山田 五郎氏(2005.4.22)
 
HTO Watches
  (2004.6.16)
 
スヴェン・アンデルセン氏
  (2004.6.16)
 
ダニエル・ロート氏
  (2004.3.10)
 
寺門 ジモン氏 (2004.1.9)
 
坪井 一雄氏 (2003.12.10)
 
フィリップ・デュフォー氏
  (2003.10.10)
 
松山 猛氏 (2003.8.27)
寺門ジモン氏  時計に限らず、およそモノの高級感というものは、ブランドや価格では決まらない。色や形といったデザインも、必ずしも決め手にならない。では、高級感を演出する最大の要素は何かというと、私は質感ではないかと思う。有名ブランドの高額商品でデザインも悪くないのに、どこか安っぽく見えるモノがあるとすれば、それは素材や仕上げがもたらす質感に乏しいからだろう。
  この質感を見極める眼力こそが、ファッションから車まで、およそモノに関わるすべての分野で、玄人と素人、通と野暮の違いを生む。だからこそ古きよき時代の数寄者たちは、時計の歯車の磨き方ひとつにまでこだわって、質感のために金と時間を費やすことを惜しまなかった。だが、大量生産時代の訪れと共に質感は効率の犠牲となり、さらに情報化社会の到来によって人々の感性も衰えつつある。実物よりも写真で判断する悪癖を身につけた現代人は、膨大な情報と便利さと引き換えに、微妙な質感の違いを見抜く目と、それを楽しむ感性とを退化させてしまったのだ。
  シェルマンのオリジナルウォッチは、現代の市場では一部の高級品やアンティークでしか味わえなくなっていた贅沢な質感を、より多くの人の手が届く価格で提供した点で、極めて意義深い商品だといえる。たとえば“グランド コンプリケーション クラシック”のムーンフェイズには純金箔が貼り込まれ、往年の最高級品に用いられていた金とエナメルの質感が見事に再現されている。“サイドスライド ミニッツリピーター”の文字盤は、特殊エナメルを何層も焼き重ねることで、マニアの間で「セトエト」と呼ばれる昔の琺瑯びき文字盤の質感を再現するだけでなく、割れやすいという欠点を克服さえしてしまった。いずれも、70年代初頭からパテック・フィリップをはじめ選り抜きのヴィンテージ・ウォッチを扱い、一方でスヴェン・アンデルセンら“独立系時計師”にいち早く注目して輸入代理店を努めてきたシェルマンだからこそ実現できた仕事だろう。機械式なら軽く1000万円を超える複雑機構と質感を、クオーツ式ムーブメントを用いることで10万円台で提供した画期的な発想は、クオーツを毛嫌いしていた機械式マニアの心を溶かしただけでなく、高級感へのこだわりを忘れかけていたクオーツ業界の常識をも変えた。

  創業25周年記念限定モデル“ミニッツリピーター”の登場から10年。満を持して2005年春、シェルマンはスヴェン・アンデルセンとのコラボレーションによる初の機械式オリジナルウォッチ“VOYAGE”を発表した。プゾー製オールド・ムーブメントをアンデルセンが磨き直してワールドタイム機構を載せ、18KPGケースで税別98万円。現物が入荷するのは5月以降になるという。新たな価格破壊をもたらすであろうこの新作に秘められた豊かな質感を、この目とこの手で味わえる日が待ち遠しい。


山田 五郎氏プロフィール
1958年 東京都生まれ
 
『Hot−Dog PRESS』編集長を経て、現在は時計、ファッション、西洋美術、化石鉱物など幅広い分野で 講演、執筆活動を続けている。文化的、歴史的背景を踏まえた多角的な視線で、人気を博す。 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、 『きょう発プラス』(TBS系) など、TVのレギュラー出演も。 『世界の腕時計』(ワールドフォトプレス)において連載を持つなど、時計マニアとして知られている。
   

 

 
copyright (c) 2005 Shellman All right reserved.