Shellman

ANTIQUE WATCH LIFE by Shellman vol.01 GINZA SAKAEYA × Shellman

ANTIQUE WATCH LIFE by Shellman vol.01

GINZA SAKAEYA × Shellman

CLOTH Ermenegildo Zegna(ゼニア)とアンティークウォッチ

GINZA SAKAEYAxShellman

アンティークウォッチをもっと気軽に、もっと身近に。
服飾ジャーナリスト、倉野路凡さんが様々な視点でアンティークウォッチの楽しみ方を教えてくれる『ANTIQUE WATCH LIFE by Shellman』第一回は、スーツスタイルとアンティークウォッチのコーディネートについて。
銀座の本格オーダースーツ専門店、GINZA SAKAEYA銀座店へお邪魔しました。

photograph_Keiichi Ito text_Kurano Rohan

服飾ジャーナリスト 倉野路凡
スーツやシャツ、ネクタイ、シューズ、バック、小物、時計、傘など、コンサバティブなメンズクロージングを探求、紹介し続ける服飾ジャーナリスト。
ここ数年は、国内のテーラーを中心に取材、執筆している。20年近く前、取材を通してアンティークウォッチに目覚める。

銀座四丁目の交差点から歩いてすぐにあるGINZA SAKAEYA銀座店。
GINZA SAKAEYAは来年、創業50周年の老舗テーラーで、なかでもこの店は他店舗に比べて、CLOTH Ermenegildo Zegnaの服地に特化した専門店として、希少な服地を揃えている。
つまりErmenegildo Zegnaの既製品を販売する店舗ではなく、Ermenegildo Zegnaの服地を扱っている正規取扱店ということだ。
ちなみにCLOTH Ermenegildo Zegnaは世界中の一流テーラーや有名ブランドの既製服で採用されるなど、ラグジュアリーでときに機能性に特化した高品質な服地である。

GINZA SAKAEYA銀座店についてもう少し説明しておこう。
テーラーといってもビスポークからパターンオーダーまでいろんなお店があるが、ここは「仮縫付オーダーメイド」が特長。
仮縫というのはスーツやジャケットが7割ほど完成した状態で、もう一度お客様に着用してもらい、フィッターと呼ばれるスタッフがサイズ調整を行う工程が入る。
その後服をばらして型紙を作り、本縫いを行うという本格的なもの。
縫製は国内の優秀な職人に依頼しているそうだ。
さて、さっそく店内を物色して、数あるCLOTH Ermenegildo Zegnaの中からお気に入りの服地を見つけた。
見つけた服地(サンプル用のスーツ、ジャケット)にそれぞれシェルマンのアンティークウオッチをコラボレーションしようという楽しい試みだ。

GINZA SAKAEYA銀座店 GINZA SAKAEYA銀座店
GINZA SAKAEYA銀座店 GINZA SAKAEYA銀座店 GINZA SAKAEYA銀座店

15MILMIL15 × OMEGA 1960's

まずは年間5%しか生産できないという「15Milmil15(ミルミル15)」wool100%を選んでみた。
とても上質な服地で光沢のあるネイビーカラーがポイント。イタリア人お得意のコーデ“アズーロ・エ・マローネ”を意識してみた。これはネイビー~ブルーと明るめのブラウンの組み合わせで、ネクタイや靴、ベルトなどをブラウン系にするコーデのこと。意外に思われるかも知れないがお洒落なイタリア人はけっこうベーシックなスタイルを好む傾向があり、こういったワンランク上の上質のネイビーの無地の服地は揃えている。ネクタイはイタリアの「シルビオ フィオレッロ」のブラウンを合わせてみた。

時計
1960年代製のオメガ シーマスター クロノメーター/SS/自動巻き(Cal.564)/34㎜

今回はオリジナルのジュビリーブレス付きのものを選んだが、ブラウン系の革ベルトにしてみるのもいい。まさにベーシックな1本であるが、クロノメーター規格というワンランク上の時計なのだ。

TROFEO TUXEDO × PATEK PHILIPPE 1957

銀座という場所柄、フォーマルウェアを仕立てに来るお客様も多いという。
もっとも美しくあるべきウェアだからこそオーダーしてもらいたいという想いが込められたコーデである。
CLOTH Ermenegildo Zegnaのフォーマルな服地「TROFEO TUXEDO」を選んでみた。

時計
1957年製造のパテックフィリップ Ref.3411/18KYG/手巻き(Cal.27SC)/34㎜

フォーマルシーンによく似合う歴史あるブランドであり、腕時計史上これ以上の完成度はないと称される1本である。このコーデには、遊び心はあえてなしという王道スタイルにしてみた。

JERSEY × MARVIN 1940's

CLOTH Ermenegildo Zegnaの機能性に注目して選んだのが「ジャージーコレクション」のジャケット用の服地だ。最近はジャケットをオーダーされるお客様も増えてきているそうだ。これは伸縮性のある服地で、日常着として、旅行用としても活躍すること間違いなし。ジャケット用の服地なので、休日にはデニムを、仕事のときはグレーのパンツを合わせるなど、幅広く着回しができるのがポイントだ。このジャケットのようにアウトポケットにすると、より寛いだ雰囲気になるのでおすすめしたい。

時計
1940年代製のマーヴィン クロノグラフ/SS/手巻き(Valjoux22)/36mm

機能性に特化したアンティークウオッチといえばクロノグラフしかない。ここ数年アンティークウオッチの世界でもクロノグラフ人気が高まっているが、もともと(1980年代)クロノグラフ(とくにロレックス)を流行らせたのは、お洒落なイタリア人なのだ。そんな背景もあり、彼らに敬意をこめて選んでみた。選んだのは個人的にも大好きなブランドの…この一本。文字盤の渦巻き模様に心奪われる一本で、革ベルトを濃いブラウンのスエードに交換してもらった。靴やベルトもブラウンのスエードにしても面白いと思う。

※仮縫付オーダーメイドのスーツの新規のお客様の納期は約2か月。要予約。今回はGINZA SAKAEYA銀座店でした。当たり前だがスタッフの方々がとてもセンスが良く、服地、スーツ、ジャケット、パンツについてはプロ中のプロ。初めての方は気軽に相談に乗ってくれるので安心だ。

GINZA SAKAEYA 銀座店

GINZA SAKAEYA銀座店
GINZA SAKAEYA銀座店 GINZA SAKAEYA銀座店
GINZA SAKAEYA銀座店

〒104-0061 東京都中央区銀座5-7-6 大黒屋ビルヂング4階

TEL
03-3289-5764
HP
https://www.zds.cc/
営業時間
11:00〜18:00(月曜・水曜定休)
取扱商品
ゼニア仮縫付フルオーダースーツ、ゼニア仮縫付フルオーダージャケパン、ゼニア仮縫付フルオーダーコート、ゼニアオーダーフォーマルスーツ、ゼニア仮縫付フルオーダーシャツ、ゼニアオーダーメイドダウンベスト、仮縫付オーダーメイドTシャツ、仮縫付オーダーメイドニット、仮縫付オーダーメイドポロシャツ、仮縫付オーダーメイドジーンズ、フルオーダーネクタイ