Shellman scince 1971

Shellman scince 1971

“ジャン・ダニエル・ニコラ”あまり聞き慣れないブランド名ですが…。
“ダニエル・ロート”といえば、ご存知のことでしょう。
ジャン・ダニエル・ニコラとは、家族三人から名をとったダニエル・ロート氏の新たなブランドです。
時計の設計、製作はロート氏、それをサポートするのは、息子のジャンと妻のニコルです。
そして現在は、孤高の独立時計師として、
ブレゲ社時代、ダニエル・ロート氏時代を通して培ってきた膨大なノウハウをもとに、
彼でしかつくることのできないオリジナリティ溢れる作品を生み出しています。
一日のほとんどの時間を創作活動に費やし、一切の妥協を許さない手づくりによる時計製作は、今も昔も変わりありません。

【生い立ち】

ダニエル・ロート氏は、1945年9月16日、ジュネーブ近郊フランス領ナンチュアに生まれました。幼少時代からデザイン、機械いじりの好きな少年は、家族と共にフランスのニースに移り住み。南仏の地で高校、時計学校とその時代を過ごします。
20歳のとき、時計学校の恩師の薦めもあって、伝統的な時計作りの聖地スイスのヴァレ・ド・ジュウへ移住することを決意し、名門時計メーカーに属し、時計師としてスタートを切りました。

【ブレゲの再来】

ダニエル・ロート氏が現在のブレゲ社の復興にかかわったことは有名な話です。
アブラハム・ルイ・ブレゲ(1747-1823年)の作品は懐中時計もしくは置時計であり、氏はブレゲの思想を守りながら、これを腕時計に相応しい構造に設計し直し、現代のニーズに合致した多くの作品を作り上げました。そして、その結果として、新生ブレゲ社が現代時計産業において不動の地位を確立しました。それは勿論ただ単にサイズダウンすれば良いのではなく、ブレゲの作品を徹底的に研究し、『もしブレゲが腕時計を作るとしたらどのようにするか』ということを絶えず念頭におきながら、『真の腕時計とは』と考え、そして多くの腕時計を作り上げました。「ブレゲの再来」といわれる所以はこのような理由からです。ロート氏にとってもブレゲ社在籍時、ブレゲの偉業を研究する事により、時計の本質と創造性を勉強する事ができ、それにより将来時計界の中心となってゆくノウハウを習得したのでした。

【新たな旅立ち】

ブレゲ社での成功によりロート氏の名声は非常に高まりました。多くの人々は、ロート氏自身の思想に基づいた作品を希求し独立への援助を提案しました。また、ロート氏自身も独自にクロノメーター規格に合致したトゥールビヨンを完成させ、第一弾としてダニエル・ロート社がスタートを切りました。氏はその後も多くの優れた作品を考案し続け、まさに順風満帆の成功者の道をひた走っているように見えました。しかし経営者の立場となる者のつねで、氏も徐々に時計製作の現場に立つことが難しくなっていきました。 “生涯一時計師”それが最終的に彼が出した結論でした。制約に縛られず自由な発想で時計を作る喜び。時計製作の原点に立ち返り独立時計師の新たな道を歩き始めたのです。

【信頼関係】

シェルマンとロート氏の出会いは、以前からの私達のパートナーでもあるフィリップ・デュフォー氏の紹介がきっかけでした。ロート氏と並び現在世界最高の時計師であるデュフォー氏は、ロート氏の長年の友人であり、住まいも近隣という間柄です。ロート氏に独立時計師への新たな歩みをアドバイスしたのも彼でした。二人の深い信頼関係は、ロート氏にもシェルマンの時計に対するスタンスへの共感を抱かせる結果へと繋がり、新たなパートナーシップが始まったのです。 このすばらしい作家とその作品を日本の皆様にご紹介できることは、私達にとっても大きな喜びです。現在最高の時計師が作る“時計史に残る複雑時計”を本当にその価値をわかる方へお届けしたいと願っています。

“2 minutes Tourbillon” 究極のトゥールビヨン


氏の作品は、これまで独自設計による2 分間で一回転する特殊なトゥールビヨン機構を搭載したモデルです。フライングトゥールビヨンやミステリートゥールビヨンなど、最近ではより趣向性や独創性の強いトゥールビヨンも登場していますが、氏が求めたのは奇を衒った機構ではなく、あくまでも伝統的なスタイルを守ってつくられたトゥールビヨンでした。

通常であれば、1 分で一回転するキャリッジをさらにゆっくりと回転させ、各パーツへの負担を減らし、エネルギー損失を軽減させ、60 時間のパワーリザーブを可能にしました。また、ゼンマイ動力を2つにすることにより、さらなる安定動作も実現されたのです。しかしながらロート氏といえども、完成までには未知の機構の確立、それを完璧なまでに機能させるための素材選びや仕上げに試行錯誤を繰り返し、完成まで3 年の歳月を要しました。

作品は足踏み式の昔ながらの工作機械等を使い、使用される部品は素材から手作りされます。金の無垢板に手彫りされるギロッシェ彫りの文字盤やハンドシェイプされた手焼きブルースティールの針、そして歯車ひとつとっても、その製作に25工程も要するなど、全てが19世紀の時計づくりの手法にのっとって行われていきます。考え抜かれた構造と研ぎ澄まされたディテールの結集、それこそが美術工芸品とも呼べるジャン・ダニエル・ニコラの作品です。

Spec


Movement
キャリバーJDN2000L(ロート氏によるオリジナル設計、ハンドメイド)
石数23石
振動数18,000/時間
パワーリザーブ60時間
部品点数主要パーツ71点+ビス類45点 総数116点以上
大きさ直径33.00mm×厚み5.70mm
素材ジャーマンシルバー、スティール
仕上げコート・ド・ジュネーブとペルラージュのコンビネーション
Case
オリジナルシェイプケース
素材プラチナ950
サイズ長さ42mm×幅32mm×厚み11mm
防水能力防塵・日常生活防水
ベルトアリゲーター
Dial
素材金素材(オリジナルシェイプ3ピース)
仕上げ昔の手動工作マシンによる手作業
ギロッシェ様式クル・ドゥ・パリ
手作業によるヤスリがけ、磨き、青焼き

¥26,400,000-(税込) ※受注生産品

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