Shellman scince 1971

Philippe Dufour Philippe Dufour

Philippe Dufourとは


ジュウ渓谷の片隅、ル・サンティエにある廃校を利用したフィリップ・デュフォー氏の工房。まわりを森と草原に囲まれた環境のなかで、氏の作品はつくり上げられています。ジュウ渓谷に生まれ育ったデュフォー氏は、昔ながらの時計づくりの技術を継承するだけでなく、コンピュータを利用したムーブメントの設計など、先端技術をも取り入れることにより、過去と現在の融合を実現し、「グランプチソネリ」「デュアリティー」等の超複雑時計をつくり上げた、独立時計師を代表するウォッチメーカーの一人です。

Philippe Dufour (フィリップ・デュフォー)日本総代理店、シェルマン


私共シェルマンがデュフォー氏の作品を取り扱うようになったのは2000年4月、バーゼルフェアで当時の新作シンプリシティを目にし、衝動的ともいえるようなアプローチをした結果でした。


それまで私共が持っていたデュフォー氏に対するイメージは、孤高の人で、代理店を望まず、エンドユーザーであろうが小売店であろうがディストリビューターであろうが価格は同じ、つまり自分で直接エンドユーザーにその時計を説明し、本当にその時計を理解できた人にしか売らない、というようなものでした。実際、当時も彼は、人当たりこそ良かったですが、私共のような日本の一小売店が取り扱いをオファーできるようなそんな相手では決してありませんでした。


しかしシンプリシティがあまりに美しく、まさに我々が柱として取り扱い続けているヴィンテージのパテックフィリップのように、最高の職人が丹精込めて徹底的に作りこんで初めて出しうる、繊細でそれでいて力強く美しい時計であった為、後先省みず、我々の時計に対する考え方、日本の時計ファンのこと、など色々なことをお話しし、デュフォー氏の代理店になることをお願いしてまいりました。それに対し、驚いたことに、彼は我々の考え方を高く評価して下さり、提案を心の底から喜んで受け入れて下さいました。

GRAND AND PETITE SONNERIE MINUTE REPEATER
グランド・プティソネリ ミニッツリピーター


1983年にデュフォー氏が作り上げた懐中時計の「グラン・プチソネリ・ミニッツリピ−タ−」。そのモデルに内蔵されたムーブメントを腕時計サイズに縮小し、1992年に完成した時計で、その年のバーゼルフェアにおいて技術部門金賞を受賞した、デュフォー氏の作品の中でも珠玉の逸品です。

DUALITY/DOUBLE ESCAPEMENT WRISTWATCH
デュアリティー


ダブルエスケープメントリストウオッチ「デュアリティー」は、フィリップ・デュフォーの手によって初めて製作された画期的な腕時計です。二つのテンプを装備し、その橋渡しをするディファレンシャル・ギアがそのテンプの振動にずれが生じた場合もそれを補正、平均化することで精度を保つというシステムであり、トゥールビヨンなどと全く異なる設計思想に基づいています。搭載されたこのディファレンシャル・ギアは、一般的なトゥールビヨンに比べ2倍の部品点数が必要で、且つトゥールビヨンキャリッジに比べ各段に小型かつ軽量に作られています。

SIMPLICITY
シンプリシティ


超複雑時計の巨匠として知る人ぞ知るフィリップ・デュフォーが、極めてシンプルでありながら、しかし最も彼らしい時計を2000年のバーゼルフェアで発表しました。それが「シンプリシティ」です。
この時計は彼の生まれ育った「ヴァレー・ド・ジュー」の伝統的なデザイン、製法に則り、本来あるべき高級時計の姿を徹底的に追求した作品です。基本に忠実な設計をし、パワフルで安定し、しかも考え得る最高の工作精度を誇る。これは一見当たり前の事のようですが、現代のマスプロダクションにおいてはコストや技術的な難易度に加え、そして彼のような伝統的な時計師が減少してしまった事から、実は今日ではほとんど見られる事が無くなってしまったのです。
全てのパーツは彼自身によって、吟味された無垢材から削り出され、ジャンシャンと言う地方特産の植物の茎を使って丹念に磨き出されます。場合によってはたった一つの部品を磨く為に100時間以上も必要になります。しかしそうする事によって、絶対的な精度はもとより、一般的な時計パーツでは数十年後には影響するであろう金属内部に潜む応力までも、完全に排除しているのです。見た目でその違いは全くわかないにも関わらず、金属分子のレベルにまで徹底したこだわりは、本物の時計師達だけに受け継がれた伝統的な技なのです。
子々孫々まで受け継がれるヴァレー・ド・ジューの伝統時計。このシンプリシティこそ、デュフォー氏の考える時計哲学そのものに他なりません。

※弊社でお買い求めいただいたシンプリシティについて

オーバーホールについて

シンプリシティは、特別な方法でオーバーホールが行われます。
現在、主流になっているパーツ洗浄のための超音波洗浄機は、シンプリシティのムーブメント、特に鏡面仕上げ部分をいためる為使用しません。シンプリシティのオーバーホールは、伝統的な手法、ウエス(洗浄油)とハケを使い、人の手で丹念に行われます。それは数日にも及び、作業効率としては非常に悪いものですが、時計にとっての最高のメンテナンスです。そのメンテナンス法をデュフォー氏の工房で一緒に働き、習得した腕利きの日本人時計師が、日本国内でメンテナンスを行なっております。
シンプリシティは高精度のパーツ仕上げにより、油切れを起こしていても、高い精度で動いてしまう時計です。2001年よりご納品が始まり、早い方で10年を経過いたしました。是非、シンプリシティのためにもオーバーホールのご検討をいただきましたら幸いです。

シンプリシティ委託のご案内

現在、完売となりましたシンプリシティですが、NHKでの放送もあり、いまだに高い評価と何とか入手できないかとの多くのお問合せをいただいております。もし、お持ちのシンプリシティを、大切にして下さる次の方にお譲り下さるお考えをお持ちでいらっしゃいましたら、是非ともお問い合わせをいただけましたら幸いです。委託販売としてご紹介したいと考えております。
世界的に評価されているシンプリシティを、より良い状態で次世代に伝えるべく、責任を持って対応させて頂きたく思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。